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表2−1 自然環境保全地域

地域名 所在地 面積及び区分 概要
屋久島原生
自然環境
保全地域
熊毛郡
屋久町

ha
1,219







 「立入制限地区の設定なし」

 本地域は,屋久島西南小揚子川流域に属する花山一帯の地域のスギ,モミ,ツガ等を主とした原生林の区域である。
 屋久島は,九州の最高峰宮之浦岳をはじめ多数の1,000メートル以上の山岳を有し,高温多雨の気候にめぐまれて,一大森林地帯を形成しているが,本地域は屋久島の中でも最もよく固有な林相を残している部分である。
 屋久島の温帯林は,本土のそれと異なり,全くブナを欠き,その代わりニスギ等が優占する特殊なものである。スギの天然林は本土にも少なくはないがいずれも小面積のもので,屋久島のように大面積にわたって生育しているれいはない。
また,樹齢900から1,200年以上の老大木も残されており,世界的にも重要な原生林である。(昭和50年5月17日指定)
稲尾岳
自然環境
保全地域
肝属郡
田代町
内之浦町
佐多町

377
(田代町  67)
(内之浦町160)
(佐多町  150)







全域「特別地区」

 本地域は,大隅半島南部の稲尾岳山岳部のうち,稲尾岳(930メートル)とその北方の山稜部を中心とした,照葉樹林の残存する地域である。
 本州南部以南の西南日本の極相である照葉樹林は,世界的にみて希少な林型であるが,特に大隅半島には,この林型が比較的にまとまって残存し,稲尾岳では,イスノキ,ウラジロガシを主体とした林分から標高が増すにつれてアカガシ,ヒメシヤラが混在し,さらにモミを主体とした林分が発達する。
 これらの天然林には,リュウキュウシカ,ホンドタヌキ,ニホンアナグマ等の哺乳類も生育しており,また,カゴシマアオゲラをはじめ多数の野鳥の繁殖地ともなっている。
 稲尾岳は,キリシマミドリシジミの南限といわれ,また,フチトリアツバコガネ等が北限種として知られており昆虫類の生息にとって良好な環境を形成している。(昭和50年5月17日指定)
木場岳
県自然環境
保全地域
肝属郡
根占町
佐多町
113
(根占町  19)
(佐多町  94)


全域「特別地区」
 本地域は,木場岳の中央部に当たり,イスノキ,アカガシを主とする常緑広葉樹の林分が大部分を占める優れた天然林の地域である。
 植生は,標高750メートル以上ではイスノキ,アカガシが主として高木層を占め標高850メートル付近ではこれらにモミが混成した林分となっている。
 また,山頂付近では,シキミ,ヤブツバキ,アセビ,リョウブ等の風衝林となっている。(昭和52年6月1日指定)
万九郎
県自然環境
保全地域
肝属郡
内之浦町
116






全域「普通地区」
 本地域は,荒西山の北東部に位置する内之浦県有林万九郎団地のおおむね標高700メートル以上の区域に当たり,イスノキ,アカガシ等の常緑広葉樹が大部分を占める地域である。
 植生は,本地域の斜面上部では,アカガシ,イスノキ,マテバシイ,スダジイを上層とし,標高が上がるにつれて樹高は低くなり,シキミ,ヤブツバキ,アカガシ,イヌツゲ,モミ等の混交した風衝低木林となっている。
 これらの常緑広葉樹林は,大隅半島の山岳上部に出現する代表的植生となるものである。(昭和52年6月1日指定)

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