前のページへ  資料編の目次へ  目次へ戻る

7−1 付表

検液は,次の方法により作成するものとする。
  1. カドミウム,全シアン,鉛,六価クロム,砒素,総水銀,アルキル水銀,PCB及びセレンについては,次の方法による。
    (1) 採取した土壌の取り扱い
     採取した土壌はガラス製容器又は測定の対象とする物質が吸着しない容器に収める。試験は土壌採取後直ちに行う。試験を直ちに行えない場合には,暗所に保存し,できるだけ速やかに試験を行う。
    (2) 試料の作成
     採取した土壌を風乾し,中小礫,木片等を除き,土塊,団粒を粗砕した後,非金属製の2mmの目のふるいを通過させて得た土壌を十分混合する。
    (3) 試料液の調整
     試料(単位g)と溶媒(純水に塩酸を加え,水素イオン濃度指数が5.8以上6.3以下となるようにしたもの)(単位ml)とを重量堆積比10%の割合で混合し,かつ,その混合液が500ml以上となるようにする。
    (4) 溶出
     調整した試料液を常温(おおむね20℃)常圧(おおむね1気圧)で振とう機(あらかじめ振とう回数を毎分約200回に,振とう幅を40cm以上5cm以下に調整したもの)を用いて,6時間連続して振とうする。
    (5) 検液の作成
     (1)から(4)の操作を行って得られた試料液を10分から30分程度静置後,毎分約3,000回転で20分間遠心分離した後の上澄み液を孔径0.45μmのメンブランフィルターでろ過してろ液を取り,定量に必要な量を正確に計り取って,これを検液とする。

  2. ジクロロメタン,四塩化炭素,1,2−ジクロロエタン,1,1−ジクロロエチレン,シス−1,2−ジクロロエチレン,1,1,1−トリクロロエタン,1,1,2−トリクロロエタン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,1,3−ジクロロプロペン及びベンゼンについては,次の方法による。
    (1) 採取した土壌の取り扱い
     これらの物質は揮発性が高いので,採取した土壌は密封できるガラス製容器または測定の対象とする物質が吸着しない容器に空げきが残らないように収める。試験は土壌採取後直ちに行う。試験を直ちに行えない場合には,4℃以下の冷暗所に保存し,出来るだけ速やかに試験を行う。ただし,1,3−ジクロロプロペンに係る土壌にあっては,凍結保存するものとする。
    (2) 試料の作成
     採取した土壌からおおむね粒径5mmを超える中小礫,木片等を除く。
    (3) 試料液の調整
     あらかじめかくはん子を入れねじ口付三角フラスコに試料(単位g)と溶媒(純水に塩酸を加え,水素イオン濃度指数が5.8以上6.3以下となるようにしたもの)(単位ml)とを重量堆積比10%の割合となるようにとり(注1)(注2),速やかに密栓する。。このとき,その混合液が500ml以上となるようにし,かつ,混合液に対するねじ口付三角フラスコのヘッドスペースができるだけ少なくなるようにする。
    (4) 溶出常圧
     調整した試料液を常温(おおむね20℃)常圧(おおむね1気圧)で保ちマグネチックスターラーで4時間連続してかくはんする(注3)。
    (5) 検液の作成
     (1)から(4)の操作を行って得られた試料液を10分から30分程度静置後,ガラス製注射筒に静かに吸い取り,孔径0.45μmのメンブランフィルターを装着したろ紙ホルダー(用いるメンブランフィルターの直径に適合するものであってステンレス製又はこれと同等以上の材質によるもの)を接続して注射筒の内筒を押し,空気及び始めの数mlを排出し,次に共栓付試験管にろ液を分取し,定量に必要な量を正確に計り取って,これを検液とする(注4)。

    (注1) 使用するねじ口付三角フラスコに使用するかくはん子を入れ質量を測定する。これに水を満たして密栓し,その質量を測定する。前後の質量の差からねじ口付三フラスコの空げき容量(単位ml)を求める。一度空げき容量を測定しておけば同一容器及びかくはん子を用いることとすれば毎回測定する必要はなく,2回目以降はその空げき容量を用いてよい。
    (注2) 試料1g当たりの体積(ml)を測定し,(注1)により求めた空げき容量からヘッドスペースを残さないように加える水の量を調整してもよい。
    (注3) 試料と水が均一に混じってかくはんされるようマグネチックスラーターを調整すること。また,試料液が発熱しないようにすること。
    (注4) ろ液の分取後測定までの操作中,測定の対象とする物質が損失しないように注意すること。

  3. 有機燐,チウラム,シマジン及びチオベンカルブについては,次の方法による。
    (1) 採取した土壌の取り扱い
     採取した土壌はガラス製容器又は測定の対象とする物質が吸着しない容器に収める。試験は土壌採取後直ちに行う。試験を直ちに行えない場合には,凍結保存し,できるだけ速やかに試験を行う。
    (2) 試料の作成
     採取した土壌を風乾し,中小礫,木片等を除き,土塊,団粒を粗砕した後,非金属製の2oの目のふるいを通過させて得た土壌を十分混合する。
    (3) 試料液の調整
     試料(単位g)と溶媒(純水に塩酸を加え,水素イオン濃度指数が5.8以上6.3以下となるようにしたもの)(単位ml)とを重量体積比10%の割合で混合し,かつ,その混合液が1,000ml以上となるようにする。
    (4) 溶出
     調整した試料液を常温(おおむね20℃)常圧(おおむね1気圧)で振とう機(あらかじめ振とう回数を毎分200回に,振とう幅を4p以上5p以下に調整したもの)を用いて,6時間連続して振とうする。
    (5) 検液の作成
     (1)から(4)の操作を行って得られた試料液を10分から30分程度静置後毎分3,000回転で20分間遠心分離した後の上澄み液を孔径0.45μmのメンブランフィルターでろ過してろ液を取り,定量に必要な量を正確に計り取って,これを検液とする。

このページのトップへ戻る  資料編の目次へ  目次へ戻る